「なにがあったんだ!?」 その言葉に後ろを向けば、息を切らしているあおちゃんのお父さんとお母さんがいて。 そしてその後ろには、血相を変えて慌てた様子できたあおちゃんの主治医の先生らしき人。 「……せん、せい」 あおちゃんが呟いたその言葉で、なつは確信する。 この人が、あおちゃんの主治医の先生だと。 「……っ、ねぇ」 なつは、夢中であおちゃんの主治医の先生にしがみつく。 周りのことなんて、気にならなかった。