「柚、気に入ったか?」


「うんっ、ありがとう!」

満面の笑顔で頷く。


こんなに可愛らしいイヤリングをもらっちゃった…!


蓮からのサプライズなプレゼントに、胸が甘くときめく。


嬉しい気持ちに浸っていると、蓮は繋いでいた手をそっと離して、私の耳たぶに触れた。


「そのイヤリング、ちょっと…つけてみてもいいか?」


温かな指先にドキンと鼓動が波打つ。


「う、うん…。」


ぎこちなく返事をすると、蓮は私の手のひらにのせていたイヤリングを手に取る。


そして、私の耳に優しくつけてくれた。


「どう?」


「すげぇ、柚に似合ってる。」


目を細めて笑顔を見せる蓮に、心拍数が一気に高まっていくのを感じた。