ふと、記憶がよみがえってきた。

いや…。

「いや…。」

怖い…。

怖い、怖い、怖い、怖い、怖い、怖い、怖い。

「嫌だ…。」

「どうした、みか!?」

結弦の声が聞こえる…。

忘れていた記憶…

いや、消したはずの記憶が私を脅してくる。

「嫌だ。嫌だ、嫌だ。イヤ、イヤ、イヤ、イヤ、いや、いや…。」

「みか??」

「……嫌ああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ。」

自分で出している意識が無いのに出てくる声。

ふっと、私の意識が消えた。

結弦の叫び声が最後まで聞こえていた。