あぁ。もう!
胸がドキドキしすぎだ。

それも、全部、結弦のせいだ。

ドアを静かに開けた。

「おっはー☆」

!?

私の後ろから、声がした。

「ゆっ、結弦!?」

私は、ドアの前に硬直してしまった。
振り向くと結弦がいた。

「あっ、みか。おはよ。」

のん気に挨拶する結弦。

「おはよ。」

素っ気なく挨拶する私。

「何だよ、みか。ノリ悪いな…。」

悲しそうに言う結弦。
もう!朝からそんなことされたら、ドキドキするに決まってんじゃん。

でも、何で?
何で、そんな悲しい顔をするの?

そんな顔、他の人にはしないじゃん。

分かってる。
そんなの、きっと私の思い違いだ。