次に僕が目を覚ましたのは、通い慣れたお社の寝台だった。


辺りを見回そうとすると体が動かない。


仕方がないから目だけで周囲を窺う。


そしたら僕と同じぐらいの年の女の子と目があった。


何か言おうと僕が口を開いた瞬間、彼女の表情が強張る。


明らかに怯えた顔で彼女は社から駆け去ってしまった。


失礼だな、なんて呑気に思った後僕は思い出した。