微笑んでいる?


何でッ!?


僕はこの小さなコロニーの皆が、本当に大好きなのに。


何で、皆を傷付けるような真似をして。


微笑んでいられるの?


僕は、狂っているの?


それとも、これは夢?


この手を濡らす朱も何もかも、夢なの?


違う、よ。


紛れもない、現実。


胸でどくどくと荒い心音を響かせている心臓がそう告げた。


僕は、持っていた氷を自分の喉に突き刺した。