わたしはそんな二人を誰より近くで見ていた気がする。
私の通う学校の図書館は学校にしては納められている本の数が多く、入学当初から網羅してやろう、と毎日通っていた。
そのためか図書委員と顔なじみになったりそれなりに図書館通いライフを満喫していた。
そんな中、学年が変わって、図書委員も変わった。
初めのうちは新しい図書委員はどんな人たちだろうと様子を見ていた。
見て、すぐにわかった。
この二人は、想いあっているんだな。
二人の間に流れる空気は穏やかながらもどこか張り詰めていて、時間は緩やかに流れているようで、早く過ぎ去っていく。