「ここ、図書館だったね… 」

北条が顔を赤くして言う。

「わたしは、北条とならどこででもいいけど」

ガタタッ

さっきの赤さとは比べものにならないほど赤くして、さらに同様で椅子を蹴ってしまっている。

「ふふふ…大好き」


「……もう、困りますよ…高梨さん…」

北条は、はぁとため息をつきながらもふっと笑った。


さっき少し降ったお天気雨のせいか、空には大きな虹がかかっていた。