「…すすすすす!すいません!」 突然かけられた声にハッとしてどちらからともなく離れる。 「あの、貸出…お願いします。」 「はい。じゃあ預かりますね」 チラチラと真っ赤な顔をしてみてくる、常連のメガネの女の子。 「はい、どうぞ」 「あ、どうも…」 そういって受け取って早足で出ていった。