「午前中はほんと、怖かった。もしかしてもう和菓子もらえないんじゃないかとか、ううん、そうじゃなくて、北条のトクベツって勘違いでも味わえなくなるんじゃないかって。」

「そんな…」

「うん、そんなこと考えてるの、ずるいでしょ。もし彼女がいたとしても、北条といるこの時間は私だけのものだとか思ったり。」

「…ちょ、ちょっと…」

少し顔を赤く染めはじめる北条を横目にさらに続けた。

「まあ全部、さっき気づいたんだけどさ。だから、私からも言わせて。」

すっかり赤くなった北条の顔に向かって言った。

「好きです、北条くん。付き合ってください。」