隣で頬杖をついて眠る彼女に目を向ける。 彼女は空をよく見ていて、曇り空だとたびたび眠っている。 普段は無表情でも、寝顔は年相応にあどけなくて少し安心する。 負担をかけてしまっているだろう。 同じ学年の女子に敵意を向けられることは、決して耐え易いことではないはずだ。 毎回ごまかすのなんて、俺に気を使っているに違いなくて、なんだかやりきれない。