北条は周りがよく見えるタイプだから、自分の人気も自覚していて、さらにわたしがたびたび呼び出されることも知っているようなのだ。
わたしは毎回しらを切っているけれど。
平気だ。これくらい。
人気者のそばにいるものにはそういう役目がついてまわる。そういうものなのだ。そばに居続ける限りにおいて。
数学の授業はとても眠気を誘って、わたしは少しウトウトする。
外は暗いし、起きててもイイコトない…かな…
もはや重力に逆らえないまぶたをゆっくりと閉じた。
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