お昼休み、体育館裏に呼び出された。

そこにはおそらく同学年だろう女子が数名いて、わたしに明らかな敵意を向けていた。

「高梨さん、北条くんとどういう関係??」

「そうよ、はっきりいって!!」

全員からまくしたてるように言われて若干引き気味になりながらこたえる。

「同じ図書委員」

わたしの表情が変わらないところに恐れを感じたのか、少し詰まりつつまた言ってくる。

「本当にそれだけ?!私たちみたんだよね、北条くんとお菓子食べてるところ!北条くんなかなかお菓子なんてくれないんだよ!!」