昼間のにぎわう繁華街…
私は刃を連れて“Mario”へと足を運んだ
繁華街といっても“マリオ”が位置するのは、はずれの方でそこはかなり人通りが少ない
………しばらく歩いて見えてきたのは全面ガラスの大きな27階建てのビル
これが万屋“Mario”の本部だ
自動ドアを抜け、中に入るとそこは赤と金を基調とした絨毯がフロア全体に敷いてあり、某有名ホテルのような豪華なエントランスになっている
「「お疲れ様です。矢重様、刃様。」」
受付嬢の若い女達は立ち上がって私達にあいさつをする
それに軽くうなづくとエレベーターに乗り込んだ
………ピッ……ニンショウシマシタ
実はこのエレベーターはここで仕事をしている奴の中でも私達のように地位の高い者しか使えないように、指紋認証で動くようになっている
押すボタンは27階、最上階だ