扉を開けると、そこには昨日と同じように刃が待ってくれていた
また感謝の意味を込めて頬にキスをすると「行くぞ…(…/////)」と手を出して来た
私はその手を握って、いつもの通り指を絡ませた
しばらく歩いて見えてきた星川高校…
「私達も本当に高校生になったのね」
仕事とは言えど、高校生になったのは確かだ
「あぁ、」
刃は前を向いたまま返事をした
迷うことなく昨日の教室へ足を運んだ
2-Aが近づくに連れて騒がしい声が聞こえてくる
高校生というものは朝から元気だな
なんて思いながら扉を開けた
すると
シーーン
と一瞬静まり帰ったと思えば
「…なんやなんやぁ!
こいつらが噂の転校生かいなぁー!」
オレンジ色の髪をした関西弁の男が叫びながら近づいて来た
そして私達の目の前に立つと頭の先からつま先まで舐めるように見渡して
「聞いた通り、2人共えーーーらいべっぴんさんやなぁ!!まぁ、わても負けてへんけどなぁ♪♪あははは!」
なんなんだこのわけのわからない男は
朝から気に障るな…
すると
「そこをどけ」
右側に立つ刃から不機嫌丸出しの声が発せられた