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しばらくして私が泣き止むと
「そっかぁー、ヤエのママとパパ…いなくなっちゃったのかぁ、………んと…実はね?僕もなんだぁ。なんか僕って“いらない子”なんだってぇー」
刃はそう言った
…そう、刃もどういう経緯かは知らないけど私と同じように親に捨てられたのだ
「そっ…か。ママとパパはもう私のこと忘れちゃったのかなぁ?」
その時、私もお母さんとお父さんはもう帰って来ないことにうすうす気づき始めていた
だけど
「ヤエのママとパパ…、多分ね僕のママとパパと一緒だよ。……だけどね僕たちはひとりぼっちじゃないよ。ママとパパがいなくても僕にはヤエ、ヤエには僕がいるから僕たちは“ふたりぼっち”!」
そう言って刃が満足そうに微笑むから、なんだか安心できた