あの日はある冬の寒い夜だった
「その目で私を見ないで!!
気持ち悪いのよ!!!!」
「お前なんか俺らの子じゃない!!」
この容姿から私は実の母と父にまで化け物扱いされていた
幸い、殴られたりすることは無かったのだけど言葉の暴力も辛いものだった
……でもあの日だけは打って変わり私に優しく接してきて、一緒に出かけようとまで言ってくれた
私は優しいお母さんとお父さんにとてもとても嬉しくなった
なんの疑いもせず車に乗り込むと
キラキラした繁華街についた
車を降りるとお母さんは手を繋いでくれて私はルンルンだった
お母さんの歩いていた足が止まったのはキラキラの繁華街とは反対の薄暗いビルの裏
そこで私はお母さんに繋いでいた手を離された ーーーーーーーー