あたしはいつものベンチに座り、ただ泣き続けた。


「どうして...?わかんないよ...。」


危険な人なのは直感でわかってた。


でも、まさかここまでするなんて...。


「からかわないでよ...。」


こんなに胸が痛むのはどうしてだろう。


頭に浮かんでくるのは先パイのことばかりで。


初めて先パイの本性を知ったあの日。


すべてはあの時から始まったんだよ。


あの時、先パイの本性なんて知らなかったら、こんなことにはなっていなかっただろう。


こんな想いをすることもなかった。


先パイと生徒会室で過ごすの楽しかった。


だから、わざわざ残ってまで手伝ってたんだ。


先輩だけど先輩じゃない。