「ねー、心愛ちゃん。」


「なんですかー?」


あたしはコピーしたプリントをホチキスで止めながら答えた。


「昼休み一緒にいた奴と付き合ってんの?」


「え?」


素直に驚いた。


まさかそんなこと聞かれると思ってなかったから。


「それとも、あの”秀矢”とかいう奴?」


え?


先パイ急にどうしたの?


なんか変だよ...?


「どっちも違いますよ。
陽介くんはクラスメイトで、秀矢は幼なじみです。」


できるだけ平然を装いながら、あたしは答えた。


「仲良くしすぎなんじゃない?」


「え?」


あたしには、先パイがなんて言ったのか聞こえなかった。


「...きゃ!」