「じゃぁ、俺帰るわ。またな。」


「うん。またね。」


秀矢は隣にある自分の家に帰っていった。


あ。もちろん、あたしの数学のプリントを持ってね(笑)


こんな風に隣に住んでて、保育園からずっと一緒の幼なじみって、よく漫画とかにあるような、”いかにも”ってゆー恋愛パターン。


でも、あたしたちの間には、そんなものはまったくない。


お互い、恋愛感情なんて抱いていないのだから。


ただの腐れ縁の幼なじみだ。


それ以上でもそれ以下でもない。


はぁ、なんか今日は疲れた気分。


早く寝ようっと。


あたしはそのまま眠りについた。



だけど、本当にめんどくさい日々は、これから訪れることを、このときのあたしはまだ知らない。