"真面目で優等生の生徒会長"という仮面を外して。


口調も身なりも態度も全部。


この先パイが見たくて残るの。


「あ、鍵閉めてよ?」


誤解される台詞だよね(笑)


あたしは片付けを済ませ、鍵を閉めて会長室へ行った。


先パイはすでにソファにいる。


「疲れたー。」


あたしは隣の机で生徒会の仕事を進める。


最近は先パイの分までやることも。


「心愛ちゃんー。机の中のプリント作っといてー。」


「えー。」


プリント作りはめんどくさい。


「やってくれないのー?」


またその瞳。


何も言えなくなる。


「わ、わかりましたよ!」


あたしはあの瞳に弱い。


初めて先パイをみたときと同じ。


あの瞳にとらえられると、何も出来なくなるの。