「あの!?」


力強く握られた手を
引き止めるように
立ち止まると、


「何?」


面倒臭そうに
振り向いた。


「どこに・・・?」


「ラブホ」


・・・やっぱり。



「無理です・・・」


「何で?お前が言ったんじゃん?」


私が?


「私が何を・・・・」


「お互いを知らないだのどうの」


それは、たしかに言いましたが

何がどうなって

そういう思考へと変わるんだ・・