大輔の部屋に入り、


「大輔の両親驚かないんだね」


「放置主義だからな。
あー、そうだった。
美里に言ってこねぇと・・・」


「美里・・・?」


「あぁ、見た事ねぇな。
妹だよ。中2だっけな・・・
ちょうどいいから
優奈も来い」


妹いたんだ、全然知らなかった・・


大輔の部屋の
向かい側のドアを開けると


まだ、幼い顔をした

可愛らしい子がベッドに寝転がり
雑誌を広げていた。


「大ちゃん、ノックぐらいしてよー」


「んな面倒くせぇことするかよ」


「で、なぁに?」


「あー、俺 日曜引っ越すから」


「え?大ちゃん
この家出て行くの?何で?
美里も行く!」


「いやいや、俺
こいつと結婚したから
新婚生活ってやつをな」


「結婚・・・?」


「あぁ」


私と目が合うと同時に、


「もう、一生会ってあげないから!
さっさと出ていけばいいじゃん!」


突然、怒り出し

大輔にクッションや本など

そこら中にある物を投げつけ

部屋から追い出された。