「やっぱ、また今度な」

そう相手の女性に言いながら


「わりぃ、こいつ借りるわ。
お詫びに、ここ俺持つから
好きなもん頼んでいいよ」


亜子に、そう言うと

カフェカウンターの中にいる
1人の男性の方に行き


「あそこ座ってる奴に
好きなもん食わせてやって。
また、夜にでも顔だすわ」


「あぁ、分かった」



知り合いなのか

親しそうに、

そんな会話が聞こえてきた。



と、思ってる場合ではなく・・・



「行くぞ」


「は?ちょ・・・っ」



この前と同じように

強引に手を掴まれ

外へと連れ出されてしまっている。