「そっか」


そう言いながら
私の額に手をやり
頭を撫でてくれる大輔の手を
そっと握ると、



「浮気したら・・・・
閉じ込めるからね?
外になんて出してあげないから」



「ははは、分かった分かった」



「大輔に本当に好きになってもらえるように
頑張るから・・・
だから・・・・」



「何言ってんだよ。
好きだっつってんだろうが」


「だって、私と大輔の好きは
たぶん、温度が違うから・・・」



「まぁ・・・俺の方が
好きかもな」


「へ!?う、うそばっかり・・」


「何でわざわざウソ言わねぇといけねんだよ。
あーそういや・・・
お前、実家帰るの禁止な?」


「え?何で・・!?」


「あの男いんだろ?」


「あの男・・?って?」


「この前、コンビニで会った時も
あいつと一緒だったもんな?
いくら母親の彼氏でも
さすがにな。
つー事で、実家禁止」


「何、それ・・」


何だか、うれしくて
笑みがこぼれてしまっている。