「優奈ー
ごはんできたから
降りておいでー」

いつの間にか帰ってきていた

そんなお母さんの言葉が聞こえ
素直にリビングまで降りて行くのは
寂しかったせいもあったわけで。



「こんばんわ」



「あー、こんばんわ」


お母さんの彼氏は
相変わらず
馴れ馴れしいけれど・・・

いや、もう
そんな事は、どうでも良くて・・


その奥に座っている人物が
今の私には重要な事であり・・・

もちろん、


お兄ちゃんではなく・・・



「大輔・・・・?」


そう、大輔の姿・・・

何で・・・・?


お母さんの方を見ると

ただ、笑顔を浮かべているだけで

さっぱり状況が掴めないまま



「ほら、早く座りなさい」


そんなお母さんの言葉に促されるように


とりあえず、イスに座る。