けれど、

そんな楽しい一時すら

長くは続かない。



最悪な状況へと変わってしまったのは

今から2分前。


亜子との、おしゃべりと
ケーキとコーヒー

最高の組み合わせの中、


カランカラン


その扉の音に

亜子が目を向け


「ねぇねぇ、彼女いるけど
すっごいかっこいい人が来た」


そう耳打ちをされ

思わず振り向くと、



あの、私を放置して帰った金髪男が

不機嫌な表情で

この前の彼女とは違う女性を連れ


私の背後の席へと向かってくる姿が視界へ入ってきた。


慌てて振り向いた体制を
亜子の方を向き直し

背中を向けた。