そして、
私が行きたいと言った
大輔の住む街に着き・・・

「えっと・・どっか行きたいとことかある?」


「あー・・・いえ・・・」


実際、大輔がいる街に着くと
酔いがさめてきたせいか

会いに行く勇気がない・・



「んーと、じゃ
ひとまず、駅でいい?」


「あ、はい・・」


少し、グルグルとした後
駅前の有料駐車場に車を停めると


「この辺でよく遊んでたの?」


「いえ・・・あ、少しだけ・・・」


「結構遠くまで来るんだね~
どっか、おもしろい所とかある?」


「おもしろい所・・・・」


考え込む私に、


「ははは、そんな考えこまないでいいよー
んー・・じゃ、ひとまず
あのコンビニで飲み物でも買おうか?」


「あ、はい」


駐車場から見えるコンビニに
車を降りて
2人で少し距離を空け
歩いていると、


「そんな離れて歩かれたら
俺が不審者みたいじゃーん」


そう言いながら
後から離れて歩く私の隣に並んだ。


「すいません・・・」

お母さんの恋人とは言え
やっぱり、少しだけ
隣に並ぶのは抵抗もあり・・・

歩くペースを わざと遅くして
少しだけ・・・さりげなく
後を歩くようについて行く。