頭がグラグラするどころか
走ったせいなのか、
今にも意識が飛びそうなくらい
お酒が回り

足元すら フラフラしてしまう。


しかも、何だか
気分まで悪くなって・・・


歩くのすら しんどいという
最悪な状況にまでなっている。



近くの石段に座り

ただ、家に帰れるほどの状態になるまで

祈るように待つけれど・・・


このまま寝てしまいそうな自分。


うつぶせになりそうになるのを
必死で阻止する自分自身に
更に喝を入れるように
定まらない焦点のまま
立ち上がり、フラつく足のまま
家に向かって
歩き始めた。


もう、どうでもいい。


と投げやりになってしまう自分もいるけれど


大輔に、すごく会いたい。


そんな自分もいる。


心細い、会いたい。


酔っ払うと、気が大きくなるとか叔父さんが言ってたけど

そんなのウソだ。


私は・・・気が大きくなるどころか

不安で、寂しくて

一人じゃ泣きそうになる。


気が大きくなるどころか

気が小さくなってるじゃんか・・・