亜子流、女の花道的な事を
先生が来るまでの
20分聞かされ・・・


「さっさと席つけー
始めるぞー」


という先生の一言で

バタバタと、みんな
自分の席に着き始めたと同時に

亜子も、


「・・・と、いうわけでさ。
今夜分かったね?」


そう言いながら
私の肩を軽く叩き
じっと目を見つめている。


「は?え?う、うん」


「よし、きーまり。
んじゃね」


この慌しさの中
強制的に約束をさせられた私は一体・・


さすが、亜子だ。


けれど、
休み時間も、お昼休みも
今夜の話題はないまま過ぎ去り

時間も場所も決めてないけど

もしかして、
今夜行かないでもいいんだろうか・・

と、甘い考えを持ちながら

帰宅しようと靴を履いてる時


「ゆーなーちゃん?
この亜子様から逃げようたって
そうはいかないわよ?」


その声に、ゆっくりと振り向くと
恐ろしい笑顔を浮かべている
亜子の姿があった。