「大丈夫というか・・・
その、私
今また、この辺に住んでて・・」


「は?あー・・どうりで
最近、電車で見かけないと思ったわ。
そうか、そうなんだな・・
じゃあ・・・
さすがに、この辺だと知ってる奴らだらけだしなぁ・・・」


頭を抱え考え込んでいる。


「あの、そんな考えこまなくても
また今度でいいので・・はい」



「そういうわけにはいかねぇの!
そうだな・・・
お前、あっちまで来れないか?
2時間後くらいでいいんだけど」

「はい・・?」


「帰るの面倒だったら
泊まってってもいいし。
木崎も知っての通り
彼女いねぇし、な?」


な?って言われても・・・・。


「泊まる事はしませんが・・・
分かりました・・はい」



「よしっ、じゃあ・・・
そうだ、電話持ってるか?」


「あ、はい」


「よし、これ俺の番号な。
間違っても先生とか名前で登録すんなよ。
生徒で知ってんの
藤崎くらいなんだからな。」


「そう言われても・・・」


「良治とかで登録しとけ」


「良治・・・?って
先生の名前?」


「あぁ、んじゃま
そゆことで
あとでな。
駅ついたら電話しろよ」


「あ、はい」


とは言ったものの・・・
2時間後に、あっちの駅に着くように出るという事は
あと1時間後には電車に乗らないといけないわけで・・

急いで帰って着替えなくちゃ・・・