「何、俺と別れんの?」


真剣な表情で
私の顔を見上げ、


「優奈、俺にどうしてほしいわけ?」


そう言いながら、

呆れたような大きなため息をつき

うつむいた。



困らせたいわけじゃないのに・・・



どう言えばいいのか

言葉が出てこないまま

時間だけが過ぎていく。



「何が、しんどい?」


何も言わない私に

再び大輔が問いかけた。



「待つのが・・・」


「は?」


「私、どんどん欲張りになって・・・
自分の中で、どす黒い感情が渦巻いて
すごく嫌な自分がいて・・・
でも、離れたくなくて・・・
けど・・・黒い感情に飲み込まれそうで
耐え切れない・・・」


もう、何言ってるのか
自分でもわけがわからない。


そんな私の言葉を
真剣に聞き
うなだれるようにうつむくと、
大きくため息をついた。