「カナっていう・・・
ダチんとこだけど」


そう、私が聞いても

動揺する事なく、

普通に

自然に

当たり前のように

あっけらかんと答えるのが、この男。



「・・何しに行くの?」


「遊び」


そして、考える隙もないくらい
すぐに返事が返ってくる。



もう、どうすればいいのか

どうすれば伝わるのか

どうすれば、私だけ見てくれるのか


すべてが分からない。



・・・分からない。