でも、まだガキの私には

こんな時、どうすればいいのかとか
何て言えばいいのかなんて

何も分からなくて・・・


ただ、2人を見てる事しかできない。



けど・・・ガキだけど・・・


私にだって、感情というものはあって


うれしければ、笑みがこぼれるし

ムッとする事があれば、話さなくなるし、


・・・悲しければ、涙だって出る。



「ゆ・・・・」


そんな私を驚いて見てる大輔は

きっと、


私は、こんな事で傷つかないと思ってたんだろう。


こんな事で泣くような奴じゃないと思ってたのだろう。



「バカみたい・・・」



大輔の方を見ながら

そう一言つぶやき、


そのまま、逃げるように外に出た。