そして、

今日も、また一日が始まる。

隣に寝ている大輔を起こさないように

準備をし、学校へ向かう。


向かう・・・けれど、



電車に乗ろうとした直前で

そのまま引き返した。


なぜだか分からない。


ただ、乗りたくなかった。


行きたくなかった。


そのままアパートへ引き返し

鍵を開け、中に入ると


出かける時にはなかった靴が

玄関にあって・・・


嫌な予感はした。


このまま、中に入らず学校に行け。


そんな言葉が

頭の中に響く。


けれど・・・・


そのまま・・・・寝室の扉を開けてしまう自分がいる。


・・・分かってた。


開けたら、傷つく事くらい。

この扉を開けたら

何が飛び込んでくるかなんて

分かってて・・・


開けた。


そう、想像なんてできてたから。