「いたた…。ごめん、大丈夫?」

その人は手を差し伸べてくれた

私は眼鏡が取れてしまい

手を差し伸べてくれている人が誰だか

わからなかったが

とりあえず手を借りて

立ち上がる

私は眼鏡を手にしてかける

するとそこにいたのは野々宮くんだった

「あっ、ありがとぉ!ケガ…ない?」

すると野々宮くんは目を丸くして

「あっ、お前もしかして雪村⁈」

「えっ?そーだけど…」

びっくりした

なんで気づかなかったんだろ…

それからしばらく野々宮くんは

私をじっと見ていた

ドキドキして思わず

「あっ、あのぉ…」

「……へっ?」

落ちていたキーホルダーを渡す

「あっ!これ…どこに落ちてた?」

「教室前の廊下」