放課後、本屋に行こうと
街を歩いてるとなんかもめてる

「弁償してくれれば許さなくもないけど」

何だあの女、金請求かよ
タチ悪いな
相手は――――――

『 』

俺の中で何かがパンッと弾けた
人混みをかきわけてむかう

こいつ金払おうとしてんのか、アホか
彼女の手を取り財布をしまわせる

「え?」

うわ、可愛い
何俺バクバクしてんの、おい俺!
しっかりしろ!
てかタチ悪女も美人だな
だが、俺はピンとも来ない

「あたしはあの女に言ってんの」

「汚ねえ」

あーもーめんどくせえ
女って汚ねえしめんどくせえし
最悪の塊じゃねーか

「行くぞ」

彼女の腕を取って耳元でささやく

「え、あ、はい」

彼女を見たら顔が赤くなるのが
身にしみて分かる


ああああ、これからおれ
どうするつもりなんだ