「また、きてしまった」
―――――――――ラブレター。
めんどくせえ、めんどくせえ、めんどくせえ
共学校に入学してから
何回告られたかなんて数えてなんかないし
むしろ俺からしたらいい迷惑だ
共学だからって
俺の求める子はいなかった

入学当時の俺左神 陽(さがみ はる)は
新しい生活に出会いに胸を膨らませ
綺麗な青春時代をすごして
毎日バラ色のつもりだった

いつからだ、こんなつまらなくなったのは
毎日同じ事の繰り返し
時間が止まったみたいだ


そして今日も同じ日々

「陽、おはよ」
クラスメイトの西島 朔也(にしじま さくや)だ
「ん、おはよ」

「陽、朝は機嫌悪いなあ〜
まあ、そこもモテる秘訣??☆彡」
俺にはよくこいつから流れ星が
流れるのが見える
それをスルーするのが日常

こんなんで朝が始まる

そして帰りは
「あの、呼び出しちゃってごめんね?
言いたいことは、その、陽くんのこと好きなのだから付き合ってくれないかな」

俺の断り方には大きく分けて
3パターンある
この子はおとなしい子みたいだから

「ごめん、俺ホモなんだ。」
彼女の顔が青くなる
「……………………聞き間違え?」

「ううん、俺はホモです。」

「そそそそそそそそそそそっかああああ!!!
うんうんっ!!わかったよ〜ありがと〜!? 」

反応いいな、彼女は走っていった
ホモなんかじゃないけどこうすれば
この子とはこれからも仲良くできる


俺には彼女すらのできないのか、はあ
いるよな、どこかに
――――――『運命の人』