「はい、着いたよ。」
先頭を歩いていた空くんが、優しい声で呼びかける。

早くもここは、校長室。

「ありがと。じゃ、あとで」

あとで。かぁ…
また、会えるんだ。せなに。

自然と顔がほころんでしまう。

「舞ー?」

「何?結ちゃん。」

「顔がニヤけてるよ〜?笑」

え!!

バッと恥ずかしくなって顔を隠す。

「これはあたしに報告が必要じゃない?」


「……はい。」

こうなった結ちゃんは、しかたない。