「?」

誰かおる?


見渡しても誰もいないので、ここからは死角になっている裏側に回ってみた。




「あ…」



そこには、

女の子が壁にもたれて眠っていた。



焦げ茶色のロングの髪が
風にサラサラとなびかれている。



微動だにしない彼女は、眠っているというより気を失っているようにも見える。



大丈夫かな…。



何故か心配になって、少しだけ彼女に近づいた。