でも、時間は進む。 終わりが近づく。 「私の家ココなの。 だから傘持っていって」 「でももうすぐやから…」 「ううん! この傘さして帰ってっ」 私の強めの押しに、清水君が「はい」って 返事をするから笑ってしまった。 「ありがとう。 明日返すわ!」 「じゃあ、また明日ね」 わたしが手を振ると、 「バイバーイ」 笑顔で振り返してくれた。