勝手に頭の中で話を進めていると、
松田さんが思い出したように
「あ!」と言った。


「そーだ。今日ね、
放課後に数学教えてもらうんだけど
清水君付き合ってくれない?」


「へ?
そんなんでいいん?」


「うんっ。
一緒に勉強しよ」


それって、

「全然罰ちゃうやん。
だって俺のためにもなるもん」


「宮本先生と私だけだし、
清水君がいたら
もっと楽しくなりそうだなって」

微笑む松田さん。


「ありがとう。
喜んでお受けします」


ホンマにいいコや。
松田さん、ありがとう。