「大丈夫だよ」
「ホンマに!?
怪我してへん!?」
松田さんの頭をいろんな角度から見る。
「ふふ。大丈夫だって。
紙のボールだから痛くなかったし」
ほら!
と松田さんがピョンッと跳んで見せた。
松田さん天使や…
こんな優しいコで良かった。
…て、違う違う!
優しいからって許されることちゃうっっ
「ホンマにごめん!
なんかお詫びさせて?」
「え?
いーよ、お詫びなんて」
「あかんあかんっ
俺が許されへん!」
「本当にいいのに」
「なんかして欲しいこととか
買って欲しいものとかなんでも言って!」
「うーん」
そうだな〜と考える松田さん。
…も、もし。
松田さんがめっちゃ高いもの言ったら
どーしよ…。バッグとか靴とか。
松田さんに限ってそんなことは言わんか。
でも、もし言われたら…
しばらくご飯抜いたらいけるかな。
いや、頑張る!
当然の報いや。