「晃は…

晃はもう、いないんだよ?」



「っ…」







今まで、こんなことを口にしたことはなかった。

私は優に言ってはいけないことを言ってしまった。



「…優のバカ!」


優の顔が見れなくて、


私はその場から走って逃げた。





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午後からの競技には、少しも集中できなかった。

それでも見えてくるのは清水君の頑張っている姿。



優…見てるかな。




「次は3年生のクラス対抗リレーです。
3年生は準備を始めてください」


自分のスタート位置に並ぶ。

優の姿を探すけど、
いくら見回しても見つからない。