お昼になって優が教室にも保健室にもいないときは、清水君と屋上にいるものだとばかり思っていた。
だから、邪魔しないように呼びに行くのをやめていたのに…
「…そうだったんだ」
「たまに廊下ですれ違っても
逃げるようにどっか行っちゃうし。
避けられるようなことしたかなーって考えてみてんけど、心当たりないねん」
優は私だけじゃなくて、清水君とも離れようとしてるんだ…
「でも、避けられたら余計気になっちゃって、休み時間なったらいつも坂口さんの姿探しとってさ。
俺、ストーカーみたいやな」
ハハハ、とさみしげに笑う清水君。
どうして清水君とも離れようとしてるの?
それも、私のため…?
『…もう、アタシのことは気にしないで。
愛子の気持ちを優先してよ…』
さっきの優…苦しそうだった。
私は…
私のやっていることは、
やっぱり優の重荷になっていたのかな…