「クラスが替わってから、全然3人で話せてなかったでしょ?
だから…」

「愛子」


優が私の話を止めるように名前を呼ぶ。


「?」

「…アタシはいいよ。
二人で行ってきて」


…え?


あ…そうだ。
優はきっと、私がまだ清水君のこと好きだと思っているよね。


「違うの、優。
私はもう清水君のこと…」

「ねぇ、愛子」


優がまた、私の言葉を遮る。


「…もう、アタシのことは気にしないで。
愛子の気持ちを優先してよ…」



確かに最初は優のためにも、と思って想いを断ち切ろうとしていた。

でも…


「優、聞いて。
私はもう本当に…」