しばらくして
気配を感じ目を覚ました。
少しだけ目を開くと
知らない人が私を覗いていた。
誰だろ…
知らない顔だな…
ぼーっとしていると
彼が慌てて話し始めた。
「いやっ…違うねんっ!
別に覗いとったわけじゃ…ないねんで!
ホンマにっっ」
とても慌てている。
なんか変な喋り方。
「えっと…そのっ
覗いとったわけじゃなくてっ…
その…たまたま屋上来たら
寝てたから…えっと」
こんな人この学校にいたっけ。
綺麗な顔してるから
女子たちが騒ぎそうだけど。
…そういえばアタシ
どれくらい寝てたんだろう。
学校来てすぐここで寝ちゃって…
アタシが考えている間も
彼はブツブツと何かを言っている。
「その…あの…」