-翌日-
ピンポーンピンポーン
朝からチャイムが鳴り響く
「誰よ…」と私は寝ぼけながら呟き、玄関を開けた
するとマネージャーが「来瞳!電話出なさいよ!」と言った
何も知らない私は、冷静に「えっなんでいるの?今日は昼からでしょ?」と言ったが今、起きている事に対してマネージャーが「それより、気をつけなさいとあれ程言ったじゃない!」と言い出した
訳がわからない私は、「何が?意味わかんない」と返し、マネージャーが「明希さんと別れたばかりでしょ?」と言ってきた
「だから何の事か…」と状況を飲み込めてない私
すかさずマネージャーが「テレビ見なさい!」と言い、ズカズカと部屋へ上がりテレビをつけた
『吉川 来瞳さんと俳優 MIZUKIさんの熱愛が報じられました!』
『吉川 来瞳さんの事務所は確認中でMIZUKIさんの事務所は仲の良い友人と聞いておりますとの事です』とテレビの中のアナウンサーの声が聞こえてくる
テレビに向かって私は、「はっ?なんなの、コレッ!」と呟いた
「写真も送られてきたわよ!」とマネージャーが言った
写真とは昨日の写真…
丁度、顔を覗き込むところを撮られていた
角度を変えて撮ればキスをしているように見える
「うまく撮れたもんだ!」と感心して言う私
そんな私にマネージャーは、「何、呑気な事言ってんの!事実なの!?」と私に聞いてきた
私は、「違うよ…一緒に帰っただけ」と言った
「この間まで明希さんが来て大変だったのに落ち着いたと思ったら次はこの騒ぎよ」とマネージャーが言い明希と言う言葉に反応して「あっ…明希来てたの…?」と訊いてみる
それに「あっ…」と言いマネージャーが"しまった"という顔をした
「なんで教えてくれなかったの…?」とマネージャーに訊いてみた
「来てないわ…それに明希さんも別の人がいるんでしょ?もうすぐアルバムのツアー始まるから落ち着くまで送り向かいするわ」とマネージャーが言った
「嘘つき!来たんでしょ?送り向かいなんてしなくていい」と私が言うと「自分の立場わかってるの!?一枚の写真でどんなに周りに影響すると思ってるの!?売り上げだって落とせないの!」とマネージャーは、そう言って出て行く
「なんでよ…なんで…?」と私が呟く
私はただ好きな歌を唄ってるだけ
有名になるのは夢だったけど
こんなに自由がないなら
全て捨てたい
「うっ…うぅぅぅ…」と膝を抱え泣いた
気付いた時には、誰も側にいない
今の私は何もない
真っ白な部屋でただ1人苦しむ
昔、誰かが言っていた
これが頂点に立つ者が見る景色だと…
ピンポーンピンポーン
朝からチャイムが鳴り響く
「誰よ…」と私は寝ぼけながら呟き、玄関を開けた
するとマネージャーが「来瞳!電話出なさいよ!」と言った
何も知らない私は、冷静に「えっなんでいるの?今日は昼からでしょ?」と言ったが今、起きている事に対してマネージャーが「それより、気をつけなさいとあれ程言ったじゃない!」と言い出した
訳がわからない私は、「何が?意味わかんない」と返し、マネージャーが「明希さんと別れたばかりでしょ?」と言ってきた
「だから何の事か…」と状況を飲み込めてない私
すかさずマネージャーが「テレビ見なさい!」と言い、ズカズカと部屋へ上がりテレビをつけた
『吉川 来瞳さんと俳優 MIZUKIさんの熱愛が報じられました!』
『吉川 来瞳さんの事務所は確認中でMIZUKIさんの事務所は仲の良い友人と聞いておりますとの事です』とテレビの中のアナウンサーの声が聞こえてくる
テレビに向かって私は、「はっ?なんなの、コレッ!」と呟いた
「写真も送られてきたわよ!」とマネージャーが言った
写真とは昨日の写真…
丁度、顔を覗き込むところを撮られていた
角度を変えて撮ればキスをしているように見える
「うまく撮れたもんだ!」と感心して言う私
そんな私にマネージャーは、「何、呑気な事言ってんの!事実なの!?」と私に聞いてきた
私は、「違うよ…一緒に帰っただけ」と言った
「この間まで明希さんが来て大変だったのに落ち着いたと思ったら次はこの騒ぎよ」とマネージャーが言い明希と言う言葉に反応して「あっ…明希来てたの…?」と訊いてみる
それに「あっ…」と言いマネージャーが"しまった"という顔をした
「なんで教えてくれなかったの…?」とマネージャーに訊いてみた
「来てないわ…それに明希さんも別の人がいるんでしょ?もうすぐアルバムのツアー始まるから落ち着くまで送り向かいするわ」とマネージャーが言った
「嘘つき!来たんでしょ?送り向かいなんてしなくていい」と私が言うと「自分の立場わかってるの!?一枚の写真でどんなに周りに影響すると思ってるの!?売り上げだって落とせないの!」とマネージャーは、そう言って出て行く
「なんでよ…なんで…?」と私が呟く
私はただ好きな歌を唄ってるだけ
有名になるのは夢だったけど
こんなに自由がないなら
全て捨てたい
「うっ…うぅぅぅ…」と膝を抱え泣いた
気付いた時には、誰も側にいない
今の私は何もない
真っ白な部屋でただ1人苦しむ
昔、誰かが言っていた
これが頂点に立つ者が見る景色だと…