そして演奏が止まり、俺はステージを下りて明希の前に立ち、ポケットから指輪を出した

俺は、「来瞳…愛してる…」とそう言って来瞳の左薬指にはめた

すると来瞳が「ウッ…ウウウ…こんなの…ズルイ…」と泣きながら言った

"どうか君の為のこの指輪受け取ってくれませんか ?"

俺は、アカペラで歌った

来瞳が「ズルイ…ズルイよ…」 
「来瞳、誕生日おめでとう…そして3年間こんな俺を見ていてくれてありがとう…」と俺が言うと「明希…ウウウ…」とその場に泣き崩れる来瞳

そんな来瞳を抱き締めた

腕の中で、震える愛しい人
「答えてくれるまで何度だって言うたる…」と俺が言うと来瞳が「ウッ…ウウウ…ズルイ…答えたくない…ウウウ…」と泣きながら言った

「愛してる…愛してるから…来瞳だけを愛してるから…俺の今の夢叶えて…」とありったけの俺の気持ちを伝えた

来瞳は、「嫌だ…ヒクッ…まだ許してない…」と言ってきたので「じゃ…目閉じて?」と俺が言うと来瞳は、「えっ…」と戸惑ってる

俺は、そんな来瞳に「早く…」と急かし、来瞳は、静かに目を閉じた

「…俺と結婚して下さい」と俺が言うと来瞳の頬に一筋の涙が伝う

俺は涙を拭い、キスをした

目を開けた来瞳

「はい、は…?」と俺が言った
来瞳の顔は涙でグシャグシャだった

でも俺の大好きな笑顔を見せ、来瞳がこう言ってくれた「…はい!」と…

「ほんまに!?ありがとう!」と言い俺は、思いきり抱き締めた

『『フゥーー!』』と言いながら全員が出てくる

舞央が「ほんまクサイ事ばっかり言うてからに!」と言うと瑠依さんが「いや~良かった!良かった!」と言って雅さんが「アチ~アチ~!」と言ってyukiyaが「振られたらどうしよ!思ったわ…」と言った

すると蓮が「いや~いいもん見せてもらいました、明希さん!」と言ってきて俺が「アホ!緊張したっちゅーねん!」と言うと来瞳が「皆…ありがとう…」と言った

そんな来瞳にyukiyaが「まだプレゼントあるねん♪」と言うとスタッフがケーキを持ってきた
突然の事に来瞳は、ビックリして「ウソ…」と言った

『HappyBirthday!来瞳』と俺が言うと来瞳が「ウウウ…ありがとう…ありがとう…」と言ってまた泣いた

俺が「来瞳…おめでとう!」と言うと来瞳が「明希…ありがとう…」と言った

そして、飲み物と軽い食べ物が出てきて『乾杯!』と言い皆で来瞳を祝う

暫くして来瞳が「ねぇ、その腕時計って美雨さんにもあげたの?」といきなり来瞳が訊いてくる

俺は、来瞳に突拍子もない事を訊かれ、「は…?なんで美雨?コレ俺が好きなブランドやけど…それに美雨に物なんてあげた事ないで?」と答えると来瞳が「そっか…ならいいや!」と言った

「来瞳、ほんまに俺と結婚してくれんの?」と俺が言うと来瞳が「さっき、はいって言ったじゃん…何回聞くの?(笑)」と笑いながら言った

2人で皆と離れた所に座った

暫くして俺が「泣かせてばっかりで…傷付けたから…」と言うと来瞳が「だいぶね…」と言って俺が「すんません…」と謝った

そんな俺に来瞳は、「でも…」と言って言葉を詰まらせた

俺が「でも?」と来瞳に聞き返すと「そんなのもうどうでもいい…」と来瞳は、遠くを見つめ言う

すると来瞳が「傷付けられた傷は…もう明希が治してくれた…流した涙は、これから明希が拭ってくれる…」と言った

俺が「来瞳…」と言うと来瞳が「やっぱり…明希といると…"普通の女の子"でいたいと思ってしまう…あのね、明希…」と言うから
「どうした…?」と俺が訊くと来瞳が「ずっと言えてなかった事があるの…」と言ってきた

そんな来瞳に俺が「なんや…?」と訊くと来瞳は、俺の顔を見て優しく微笑み、「明希…愛してる…愛してるよ…」と言い「……ッ!」と声にならず、俺は下を向いた

まるで、魔法がかかったかの様にその言葉で、また君に"恋"をした

恥ずかしくてでも嬉しくて幸せ過ぎて必ず君を守ると誓った

暫くして泣いてる俺に気付いたのか来瞳が「泣いてるの…?」と訊いてきたから俺は、「ん…幸せ過ぎてな…」と言って幸せを噛み締めていた

その後、明希はアパートを引き払い、家に戻ってきた

家で来瞳とまったりしてる時に俺が「あっ…なぁ、活動休止ってほんまにするん?」と来瞳に訊くと来瞳は、「えっ…うん…」と言った

それに対し、俺が「理由はなんなん?」と来瞳に訊くと来瞳が「教えない!」と言うから俺が「はぁ?言えや!吐け!ほら吐くんだ!」と言うと来瞳が俺に「それ、何キャラ?(笑)」と笑ってゴマかそうとしたから「なぁ、なんで?なんで?」と言い俺は、甘えてすり寄る