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「本日からお世話になります
加賀美鈴です」



都会の人というのが見てわかる人達


今まで働いていた場所より
少しだけピリピリしていた


「加賀さん、ちょっといいかな」


1番偉い斉藤さんに呼ばれ別室に入る


「ここで待っていてくれる?」

「はい」


誰もいなくなった静かな部屋
私は緊張で心臓バクバクだった


コンコン…

「…失礼します」


どこか懐かしい男性の声
私は急いで腰をあげ、振り返った


入ってきた人は見覚えのある顔

「……お前…」

フッと笑い俯いたのは…

「……増田君…?」



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